土地の売却前に確認
すべきポイントと注意すべき事例
土地の売却は多くの手続きや確認事項があり、初めての方にとっては戸惑うことが多いでしょう。市原市、袖ケ浦市、木更津市、千葉市を中心に豊富な土地売却の実績を持つwith mama 不動産が、土地売却をスムーズに進めるために確認しておくべきポイントや注意点を解説します。
売却前に確認するポイント
土地を売却しようと思ったら、事前に確認しておくべきポイントがあります。ここで解説する内容を把握しておけば、スムーズでより良い条件での売却を目指せます。
土地の売却において、トラブルになりやすい要因は以下の通りです。
- 土地の境界
- 土壌汚染
- 相続登記の未了
売却する土地は明確にする必要があるので、境界杭や測量図を確認しておきましょう。境界杭や測量図が見つからなければ、後のトラブルを防止するために不動産会社や土地家屋調査士に依頼して境界を特定しましょう。
また土壌汚染があると、契約不適合責任を負うリスクがあります。以前に工場やガソリンスタンドなどがあった場所は、土壌汚染の可能性が高いです。必要に応じて専門機関に土壌調査を依頼し、安全性を確認しておきましょう。
相続した土地の場合は、被相続人から自分の名義に変更する「相続登記」が完了していなければ売却できません。相続登記が未了の場合は、早急に手続きを行いましょう。
売却に必要な書類をそろえる
土地の売却を検討する際は、必要な書類を事前に準備しておくと査定やトラブル対策ができます。売却前にそろえておくべき主な書類は、以下の通りです。
名称 | 内容 |
---|---|
権利証または登記識別情報通知書 | 法務局で発行される所有権を証明する書類 |
境界確定測量図 | 立会い後に作成される境界を示す図面 |
購入時の売買契約書 | 購入時に不動産会社が作成した契約書類 |
取得時の登記関係書類 | 名義変更後に司法書士から受け取った登記書類 |
固定資産税評価証明書もしくは固定資産税納税通知書 | 市町村役場で発行される土地を確認する書類 |
名称 | 権利証または登記識別情報通知書 | 境界確定測量図 | 購入時の売買契約書 | 取得時の登記関係書類 | 固定資産税評価証明書もしくは固定資産税納税通知書 |
---|---|---|---|---|---|
内容 | 法務局で発行される所有権を証明する書類 | 立会い後に作成される境界を示す図面 | 購入時に不動産会社が作成した契約書類 | 名義変更後に司法書士から受け取った登記書類 | 市町村役場で発行される土地を確認する書類 |
不動産会社に相談する際には、これらの書類を持参することで具体的なアドバイスを受けやすくなります。
前面道路の接道状況を確認する
接続している道路の種類や幅員によって建築の可否が変わるため、土地の評価に大きな影響を与えます。したがって、以下の点を確認しておきましょう。
- 道路の種類(公道か私道か)
- 幅員の確認(道路の幅がどれくらいあるか)
- 建築基準法上の接道義務(道路に2メートル以上接しているか)
前面道路について不明点がある場合は、不動産会社に詳細を調べてもらいましょう。これらのポイントを確認することで、土地の価値を正確に把握できます。
土地売却の際に注意すべき事例
簡単に売却できる土地は少なく、個別の状況を考慮した対策が必要です。ここで紹介する事例に当てはまった場合は、不動産会社などに相談のうえ対応しましょう。
建物が立っている
土地に建物が残っている場合、そのまま家付き土地として売却するか、更地にするかで売却の方針や価格が変わります。どちらが自身の土地に合っているのか、メリットとデメリットを比較してみましょう。
家付き土地として 売却するメリット |
|
---|---|
家付き土地として 売却するデメリット |
|
更地にして売却するメリット |
|
更地にして売却するデメリット |
|
どの方法が最適かは「建物に価値があるかどうか」によって異なります。迷った場合は不動産会社に相談し、アドバイスを受けることをおすすめします。
共有名義になっている
共有名義の土地を売却する方法には、以下の3つがあります。
売却の方法 | 売却の内容 |
---|---|
所有する土地の持分のみを売却する | 第三者が購入する可能性が低いので、一般的には他の共有者に売却 |
分筆して売却する | 持分割合に応じて分筆して共有名義を解消し、単独名義で売却 |
共有者全員の同意を得て売却する | 全員が売主として土地を売却 |
売却の方法 | 所有する土地の持分のみを売却する | 分筆して売却する | 共有者全員の同意を得て売却する |
---|---|---|---|
売却の内容 | 第三者が購入する可能性が低いので、一般的には他の共有者に売却 | 持分割合に応じて分筆して共有名義を解消し、単独名義で売却 | 全員が売主として土地を売却 |
持ち分のみを売却する方法は、第三者が購入する可能性が低いだけでなく、新たな共有者によって関係が複雑になります。また分筆して売却する方法は、測量と分筆登記が必要となり、時間と費用がかかるケースが多いです。さらに土地が小さくなると利用価値が下がり、売却価格も下がる傾向にあります。
したがって、共有者全員で同意を得てから売却するのが多くのケースで最適な方法です。全員が協力して売却を進めることで手続きが一度で済み、トラブルなくスムーズに取引が進められるでしょう。
ローンが残っている
ローンの残債がある場合は、事前に完済しないと売却できません。完済までの手順は、以下の通りです。
※表は左右にスクロールして確認することができます
手順 | 内容 |
---|---|
1.残債を確認する | ローン会社に確認して残りの借り入れ額を正確に把握する |
2.抵当権を抹消する | 売却時の資金で一括返済し抵当権抹消登記を申請する |
3.自己資金を準備する | 売却資金で返済できない場合は自己資金で不足分を補う |
土地のローンが残っている場合でも、適切な手続きを踏むことで売却は可能です。専門家のアドバイスを受けながら、計画的に進めていきましょう。
賃貸している
売却する土地に借地契約があっても、買主が借地人との契約を引き継ぐことが可能です。買主がその契約を引き継ぐことで、借主は同じ契約条件で土地を使用できます。
借地契約を解約してから売却する場合は、現在の借地人との合意が必要です。土地所有者の一方的な理由で解約することは難しいため、契約書に記載された解除条件を確認しておくことが重要です。
遠方の土地である
遠方の土地の売却では、自身の交通費や郵送料などの追加費用が発生します。たとえば、契約や引き渡しの際には本人の立ち会いが必要です。ただし、どうしても現地に行けない場合は、代理人を立てることも可能です。
遠方の土地をスムーズに売却する際には、現地で対応できる土地売却に精通した不動産会社を探すとよいでしょう。契約書のやり取りや手続きを郵送やオンラインで行い、移動の手間を省いて効率的に売却を進められます。
農地である
土地が農地で市街化区域内にない場合、売却するには農業委員会の許可が必要です。許可がないと売却手続きを進められません。農地として売却する場合は買主は農家に限定され、価格は宅地に比べて低く設定されることが一般的です。
転用許可が認められれば、土地の利用価値とともに売却価格が上がる可能性があります。転用手続きに詳しい不動産会社に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
土地の相談ができる相談先
土地の売却はさまざまな専門知識が必要であり、経験豊富な専門家のサポートが欠かせません。内容による相談先の専門家は、以下の通りです。
相談内容 | 専門家 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
土地の売却手続き全般 | 不動産会社 | ||||||
税金の計算や申告 | 税理士 | ||||||
法的な問題やトラブルの悩み | 弁護士 | ||||||
所有権移転登記や相続登記 | 司法書士 | ||||||
土地の境界確定や測量 | 土地家屋調査士 | ||||||
農地転用許可 | 行政書士 | ||||||
土地の適正価格や評価額 | 不動産鑑定士 | ||||||
相談内容 | 土地の売却手続き全般 | 税金の計算や申告 | 法的な問題やトラブルの悩み | 所有権移転登記や相続登記 | 土地の境界確定や測量 | 農地転用許可 | 土地の適正価格や評価額 |
専門家 | 不動産会社 | 税理士 | 弁護士 | 司法書士 | 土地家屋調査士 | 行政書士 | 不動産鑑定士 |
個別にそれぞれの専門家に相談するのは、時間と手間がかかります。そこで、専門家と連携して進められる不動産会社が有用です。各専門家と連携できる実績豊富な不動産会社であれば、効率よく具体的なアドバイスを受けられます。
with mama 不動産は、市原市、袖ケ浦市、木更津市、千葉市を中心に不動産売却の実績が豊富で各専門家と連携する体制を整えています。宅地建物取引士や司法書士の資格を持ったスタッフが丁寧にお答えするので、売却に関するお悩みはお気軽にご相談ください。